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新規事業コラム
2021.10.05
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新規事業開発のための用語集Part.2

 

新規事業開発のための用語集

本記事では、新規事業開発の際や事業計画・戦略策定の際に使われるビジネス用語・略語の解説をします。

一般的な用語から少し聞きなれない専門的な用語まで幅広く、そして新規事業立案の際の理解しやすいように解説しています。このような単語は1つ1つ意味を完全に覚える必要はありません。実際にこのような単語に出会った時に、しっかりとその意味を理解して自社の新規事業に当てはめて使ってみることが重要です。

新規事業立案やマーケティング戦略策定の際の手引きとして、是非この用語集を使ってみてください。

■新規事業開発のための用語集Part1[あ-さ行]はコチラ
■新規事業開発のための用語集Part3[ま行以降+アルファベット・数字]はコチラ

第二創業

新しい経営者が、先代から受け継いだ事業を刷新して全く新しい領域の事業に挑戦すること。需要が低下し売上が落ち始めた企業が、経営状態を改善させるために行う。すでに既存事業で一度成功を収めているため顧客情報がすでにあり資金調達も簡単である一方、社員をいかに説得させて第二創業に挑ませるかがポイントとなる。

代理店ビジネス

メーカー企業など商品・サービスを販売する企業が販売を委託できる企業を募り、自社の商品販売を代行してもらうビジネスのこと。営業にかかる固定費や人件費は代理店が負担するため、自社販売よりも少ないコストで商品販売を行うことができるというメリットがある。

多角化経営

企業が多様な分野へ経営活動を拡張していく経営戦略のことである。市場の変化に伴う経営上ののリスクを分散することや、顧客のニーズに最大限応えることによる収益の最大化を図ることができるという利点がある一方、経営資本が分散することにより経営が非効率化するという欠点もある。

中期事業計画

企業が目標とするあり方と現状とのギャップを埋めるために計画する、3年から5年間の行動指針のこと。定量的な目標を設定すること、また目標達成の為に現状を分析することで企業全体として取り組むべき課題が明確になることがメリットである。

デスクリサーチ

他の目的の為に行われた既存の統計データや研究資料などを収集・分析する手法。仮設構築や基本的な市場トレンドの分析などの事前調査に向いているほか、複雑な調査設計をする必要がないため比較的低コストで実施できるというメリットを持つ。

デプスインタビュー

質問者と対象者が一対一で行うインタビュー手法のこと。個人の意見を深く掘り下げて聴取することで、表面化しにくい意思決定のプロセスや深層にあるニーズなどを調査することができるほか、他者の前では聞きにくいプライベートな質問の回答や忌憚のない意見を得られるといったメリットがある。

キャズム

新しい商品やサービスを市場に浸透させる際に乗り越える必要のある一線のこと。ターゲット層を情報感度の高い順にイノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードに分類した際、多くの商品がアーリーマジョリティ移行への浸透に失敗し市場から消滅することから、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にキャズムが存在するとされる。

トップダウン

企業のトップ層が意思決定を行い、現場の社員がそれに基づいて行動する形で企業を運営するスタイルのこと。組織として一貫した行動を迅速にとることが出来るというメリットが存在する一方、現場の意見を吸い上げにくくなることやトップの判断無しでの行動が難しくなるなどのデメリットが存在する。

内部収益率(IRR)

投資資金を回収するためにどれだけの時間がかかるかを考慮したうえで計算した利回りのこと。利益回収にかかる時間が短いほどこの数値が高くなる。投資期間や投資対象が異なっていても収益率が比較できる客観的な指標としての価値がある一方で、投資規模の判断は難しい。

ニッチ・ニッチトップ

市場規模が小さいことや、市場として確立していないことを理由に他の企業がまだ進出していない事業分野のこと。収益性が不透明であるため、大企業が参入しにくい一方でベンチャー企業や中小企業の進出しやすい分野である。また、そのような分野で勝ち抜いている企業をニッチトップと呼ぶ。

狭間・業際

業種や業界の境目であり、企業が進出しにくい領域のこと。かつて企業は業際を超えることなく異分野に挑戦してこなかったが、IT技術の発達などにより業種業界を超えた協力関係を結んで顧客に新たな形のサービスを提供する事例が見られるようになった。

バリューチェーン

企業の活動が、最終的に消費者が受け取る物・サービスに対してどれほどの付加価値を与えているかを明らかにするフレームワーク。自社のサービスの優位性もしくは劣位性が事業過程のどの部分において発生しているのかを突き止める際に用いられる。

パワーカップル

一般的に共働きの夫婦で、高額な世帯年収を保持している夫婦のこと。高額な世帯年収の定義は明確に定められていないが「夫が600万円以上、妻が400万円以上の収入を得ている」「夫婦ともに年収700万円以上で世帯年収が1400万円以上」などのような基準が存在する。世帯年収が高く、可処分所得も多いため、消費活動が活発である。

ビジネススキーム

事業におけるサービスや商品の設計・開発から最終的な利益獲得までの一連の枠組みを持った計画のこと。事業に関わる人々や企業の間の中でどのように経営資源が移動しているのかを示したものである。事業全体を俯瞰的に捉えるために利用される。

ビジネスマッチング

ビジネスマッチングとは、協業や業務委託などビジネスパートナーを探している企業同士を結びつける、つまりマッチングさせるサービスのことを指す。その手法は様々で、企業の交流イベントやwebマッチングサイト、企業がパートナー探しを代行するマッチングサービスなど複数のマッチングビジネスが展開されている。

フランチャイズビジネス

個人や法人がフランチャイズ本部企業に加盟金を払って本部企業の商標や商品・サービスを活用する権利を得るビジネスのこと。本部企業のブランドやノウハウ、経営サポートを活用することができる一方、本部企業の経営方針に則った運営をする必要がある。飲食業や小売業などでよく見られるビジネススタイルである。

フリーキャッシュフロー

企業が事業活動で得た利益から運転費用を差し引いた自由に使える金額。FCFと略される。フリーキャッシュフローが多い企業は、融資に頼ることなく投資を行えるほか借入金を返済して自己資本比率を高めることが出来るため、健全な経営を行うことができると判断される。

ブルーオーシャン

競合のいない開拓されたばかりの新しい市場を指す言葉。レッドオーシャンの対義語。競争が激しい環境は常に顧客を奪い合い技術の陳腐化も発生しやすいが、ブルーオーシャンは競争が発生しないため顧客の需要を丸ごと取り込むことが可能となり、継続的な利益獲得が期待できる。

フレームワーク

戦略策定や市場分析、問題解決などビジネスにおける様々な場面で用いるためにに体系化された思考のテンプレートのこと。散発的に考えるのではなく特定の枠組みに沿って情報を分析・整理することで、抜け漏れや無駄のない精度の高い判断を下すために利用される。

プロダクトアウト

企業が企業側の技術や理論、販売計画に基づいて作りたいと思った商品を開発・流通させるという市場戦略のこと。製品を開発した後に販売戦略を練るという考え方である。マーケットインの対義的な考え方として取り扱われる。かつての大量生産がプロダクトアウトの代表的な戦略である。

フロントエンド・バックエンド

WebサイトやWebアプリケーション開発業務の分類のこと。

フロントエンドはビジュアル効果や操作部分などといった閲覧するユーザーの目に映る外観を指し、バックエンドは設計開発や保守運用などユーザーの目に映らない部分を指す。

ペルソナ

商品やサービスの企画から販売まで一貫したマーケティング戦略を練るために条件設定された、特定の商品・サービスの利用者像のこと。年齢や性別などの基本項目から、職業や役職などの属性、そして価値観やライフスタイルなどの内面的な部分まで詳細に設定する。

ボトムアップ

現場の社員の意見やアイデアを経営層が集約して意思決定を行う形で企業を運営するスタイルのこと。より多くの人々からアイデアが集まる、社員の主体性が生まれるといったメリットが存在する一方で、意思決定のスピードが遅くなることや経営方針の一貫性を保ちにくくなるなどのデメリットが存在する。

ボトルネック

全体の作業工程のうち、作業効率や処理能力が最も低くなっている部分。もしくは問題解決の障壁になっている要素。元々はワインボトルなどの首にある最も細くなっている部分を指す言葉であり、細い部分が原因となって最終的に注がれる液体量が少なくなっている状態から名づけられた。

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執筆: B-search

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